はじめに
野球選手に多い怪我として「肉離れ」があげられます。肉離れは野球選手にとって競技継続困難な原因の一つであり、時には選手生命をも左右する場合もあります。
自分も走塁中、ハムストリングスの肉離れをした経験があり、重症にはならなかったものの、しばらく思うようにプレーができない期間がありました。その経験も含め「肉離れ」についてご説明いたします。
野球選手の肉離れの発症部位として1番にあげられるのが「ハムストリングス(もも裏)」2番目が「腹斜筋(わき腹)」その他「内転筋」「大腿四頭筋」などがあげられます。
特に「腹斜筋」は他のスポーツでは見られない、主にバットスイングを生む動作によって引き起こされる肉離れと言えます。

原因
肉離れはダッシュ、ジャンプ、激しい動きからのストップなど瞬発的な動きが原因で引き起こる筋断裂の一種です。疲労の蓄積、加齢などが原因で起きやすいです。筋肉の一部断裂のため、筋肉がある箇所ならどこでも引き起こります。
症状
肉離れを起こした時は、筋肉が切れたような激しい痛みをともないます。そしてそれ以上その箇所を動かすことができなくなります。また見た目に変化がないこともありますが、人によっては腫れや内出血をともなうこともあります。ただし、肉離れによっては軽度なもので強い痛みを感じなかったり、自覚症状のないものもあります。
処置
肉離れになったら、まず幹部を無理に動かさないようにしてください。そしてアイシングを行いましょう。時間は約20分〜30分で大丈夫です。その後、テーピングなどで圧迫固定し、できれば患部を心臓より高い位置にあげるようにしてください。
治療

治療は整骨院、整形外科などで行いましょう。
「電気治療」「超音波治療」「針治療」「カップリング」「酸素カプセル」などが効果的です。
家では、食事に気を遣いましょう。筋肉を回復させるために良質なタンパク質を摂ることをオススメします。肉類や魚、納豆や豆腐などの大豆製品をしっかり食べてください。マグロの赤身、牛レバー、鶏ささみ、鮭、バナナなどのビタミンB6も効果的です。
さいごに
肉離れは再発する恐れもあるため、選手生命を左右する怪我になりかねません。再び肉離れを起こさないために、完治してもストレッチは欠かさず行いましょう。また水分不足も肉離れを引き起こす原因になってしまうので、運動する際は水分もしっかりと摂りましょう。
また、完治した後、筋肉の周りが硬くなり、動かすと痛みが生じる場合があります。これは、肉離れの炎症による痛みではなく、筋肉が硬直しているため、それ動かす際に痛みが生じる現象です。
これは休んだら治るというものでなく、治すには、徐々にその筋肉を動かす質力を上げて筋肉をほぐしていくいく必要があります。
無理やり動かすと肉離れを再発する可能性もありますので、徐々にリハビリを行って行きましょう!
終わり!