野球 怪我 有鉤骨鉤突起骨折

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有鉤骨は手首の関節を構成する8つの手根骨の中の1つで、この骨には、有鉤骨鉤と呼ばれる突起が存在し、その部分が折れてしまうことが有鉤骨鉤突起骨折です。

野球やゴルフ、テニスのスイング動作の繰り返しによる疲労骨折で、グリップエンド側(下の手)に発症します。日常生活でも転倒した際に手のひらをついて受傷することもあります。

手の小指側に痛みを感じることが多く、痛みで手を握ることや反らすことが困難になります。

自分も試合中のバットスイングで有鉤骨を骨折した経験があります。

骨折する前まで、手首に違和感がありテーピングを巻いて試合に出場していました。そして、試合でスイングを行った際、手首に強い痛みが出て、最初は手首の痛みが悪化したかのように思いましたが、病院でレントゲンをとったところ、有鉤骨骨折と診断されました。

治療

治療には「保存療法」と「手術療法」があります。

「保存療法」は4〜6週間程固定して、骨が回復するのを待ちます。

「手術療法」はスクリューで固定する方法、骨折した骨の一部を摘出する方法があります。

有鉤骨付近は血行が悪いため、非常に治りにくい骨折の1つです。したがって、早期のスポーツ復帰を希望する場合は骨を摘出する方法が選択されます。手術後6週程度でのスポーツ復帰を目指します。自分もこの摘出手術を受けました。

リハビリ

手術療法を行い、傷口が閉じた後は握力が著しく低下したり、手の感覚が鈍ってしまうため、リハビリが必要です。

リハビリ道具として、便利なものが「エクササイズボール」という、卵形のボールです。Amazon、楽天などで調べたら出てきます。

それを小指と薬指で握ったり、指で挟んだりして、リハビリを行います。

徐々に握力が元通りになってくるはずですので、野球選手は自分の握力のMAXの80%まで戻れば、バットを両手で振り出せます。

さいごに

有鉤骨鉤突起骨折は手首の痛みが前兆に出ることが多いです。

手首と有鉤骨の直接的な関係はありませんので、必ず手首の痛みが出るわけではないですが、自分も含め、有鉤骨骨折を経験している野球選手で手首の小指側(TFCC)の痛みから有鉤骨骨折につながった選手が多く見られます。

もし、手首に違和感を感じたら、バットを降る量を減らすよう調節したり、痛みが和らぐまで練習を控えるなどのケアを行いましょう。

終わり!

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